ポーカーは単なる運任せのゲームではありません。ポーカーの確率を理解し、それを戦略的に活用できるかどうかが勝負を分けます。どのハンドが有利か、次にカードが揃う確率はどれくらいなのか。これらを理解しておくだけで、大きな変化を生みます。
本ガイドではポーカーの確率の基本から、各ハンドの出現率、ゲーム進行ごとの約感成立まで、詳しく紹介していきます。さらに実戦で役立つ確率を利用した戦略も紹介。この記事を読めば、ポーカーの確率を味方につけ、より戦略的なプレイヤーに成長できるでしょう。ポーカーでの勝率を上げるために、今すぐ確率の基礎をチェック。
ポーカーの確率の基礎
まずはポーカーにおいて確率はどのような役割を果たしているのかを見ていきましょう。ポーカーを楽しむうえで、確率について知っておくことは非常に重要なのでぜひチェックしてください。
ポーカーにおける確率の役割とは?
ポーカーにおける確率はいくつかの場面で活用されます。最初の2枚のハンドが配られた段階における役が完成する確率もあれば、ハンドの組み合わせの確率までさまざま。なぜこの確率を理解しておく必要があるのか。それは、確率を基に、戦略的なプレイが可能になるからです。
ただし、ポーカーは強い役を作ればいいゲームではありません。「相手より強い役を作るゲーム」です。例えば、相手がワンペアだった時を考えましょう。自分がツーペアで勝ってもフルハウスで勝っても、勝利の価値は一緒です。ポーカーの確率は勝負を有利に進める判断材料になりますが、それに依存しすぎず、ポーカーのゲーム性を楽しみましょう。
ポーカーのオッズの計算方法
ポーカーの確率の計算方法は非常に複雑です。この記事ではポーカーの確率の計算方法は省略して、役などの出現確率を紹介していきます。しかし、ポーカーで重要なのはそれだけではありません。
ポーカーで着実に勝利するためのオッズの計算方法をここでは紹介していきます。基本的な計算方法は「100でポットオッズを割ること」です。ポットオッズとはベットした時、ポットと比較して、自分が勝利した場合に獲得できる金額の倍率。つまり、いくら掛けたらいくら返ってくるかということになります。
ポーカーのハンドの確率と勝率
ここからは皆さんが気になっているであろう、ポーカーの確率のうち、ハンドが配られた時の役の確率とゲーム終了段階で役ができる確率を見ていきましょう。
各ハンドの確率一覧表
特定のポケットペア | 0.453% |
J×J以上のポケットペア | 1.812% |
ポケットペア | 5.889% |
スートペア | 25.53% |
連番 | 7.83% |
スート×連番 | 3.92% |
Aが1枚以上 | 15.3% |
2枚ともQ以上 | 4.98% |
2枚ともJ以上 | 9.05% |
2枚とも10以上 | 14.3% |
いくつか用語が出てきたので解説していきます。
- ポケットペア~最初に配られたハンドの2枚の数字が揃っている状態。ポーカーの中でも強力なハンドの1つ
- スート~最初に配られたハンドの2枚のマーク(ダイヤ、ハート、クローバー、スペード)が揃っている状態。5枚同じマークで作る役のフラッシュが狙いやすい
- 連番~最初に配られたハンドの2枚がAと2、10とJのように連続する数字であること。コネクターともいう。5つの連続する数字で作る役のストレートが狙いやすい
- スート×連番~最初に配られたハンドの2枚がマークが揃っており、さらに連番である状態
ポーカーの役ごとの確率一覧
次にポーカーの確率のうち、役が出現する確率について見ていきましょう。これを覚えておくことで、自分の手がどれだけ強いのかイメージしやすくなるはずです。
ロイヤルストレートフラッシュ | 0.0032% |
ストレートフラッシュ | 0.027% |
フォーカード | 0.16% |
フルハウス | 2.60% |
フラッシュ | 3.25% |
ストレート | 4.62% |
スリーカード | 4.83% |
ツーペア | 23.50% |
ワンペア | 43.8% |
一覧で見ると、スリーカードとストレートはそこまで大きな差が無いことがわかりますね。そしてポーカーで最強のロイヤルストレートフラッシュの出現確率は0.0032%。最強なだけあってかなり激レア。もし、この役が出来たら勝利確定で最高の気分になることでしょう。
勝率と期待値
次に、ハンドが配られた時点での勝率をチェックしていきましょう。
Aポケットペア | 85% |
Kポケットペア | 82% |
Qポケットペア | 80% |
Jポケットペア | 78% |
10ポケットペア | 75% |
9ポケットペア | 72% |
8ポケットペア | 69% |
A×Kスート | 67% |
A×Qスート | 66% |
7ポケットペア | 66% |
A×Jスート | 65% |
A×10スート | 65% |
A×K | 65% |
A×Q | 65% |
A×J | 64% |
A×9スート | 63% |
6ポケットペア | 63% |
A×10 | 63% |
K×Qスート | 63% |
K×Jスート | 63% |
A×8スート | 62% |
K×10 | 62% |
A×7スート | 61% |
K×Q | 61% |
K×J | 61% |
A×9 | 61% |
5ポケットペア | 60% |
A×6スート | 60% |
A×5スート | 60% |
K×9スート | 60% |
Q×Jスート | 60% |
Q×10スート | 60% |
K×10 | 60% |
A×8 | 60% |
今回紹介したのは勝率が60%以上のもの。ちなみに最も勝率が低いのは3×2で勝率は32%になっています。ポケットペアの成立条件は6%程度と低くなっていますが、5以上のポケットペアは勝率50%を期待できるので、慎重に賭ける必要があるでしょう。
また、ポケットペアだけでなく、どの組み合わせと勝率が同程度なのかを覚えておくと、比較がしやすく、勝負も行いやすくなるでしょう。
ポーカーの確率変化
ポーカーでは最初に2枚のハンドが配られて、場に共通の3枚のカードが配られる。次に4枚目、5枚目と場に共通のカードが出されていきます。ここではそのゲーム進行ごとのポーカーの確率変化を紹介していきます。
フロップで役になる確率
まずはフロップで役になる確率。フロップとは2枚のハンドと共通の3枚が出された最初の状態です。
ノーペア | スリーカード | 1.3% |
ポケットペア | スリーカードorフォーカード | 11.8% |
ポケットペア | フルハウス | 1% |
スート | フラッシュ | 0.84% |
スート | フラッシュドロー | 10.9% |
連番(45~10J) | ストレート | 1.31% |
連番(45~10J) | ストレートガットショット | 16.82% |
連番(45~10J) | オープンエンドストレートドロー | 9.06% |
連番(45~10J) | ダブルベリーバスター | 0.65% |
また、用語が出てきたので解説していきます。
- ストレートガットショット~5689のように、1枚のカードのみがストレート成立になる状態。麻雀のカンチャン待ちのイメージ
- オープンエンドストレート~2345のように、両端の2枚のカードのうち、どちらかが出ればストレート成立になる状態。麻雀の両面待ちのイメージ
- ダブルベリーバスター~78910Qのように、間の2枚(今回の例では6またはJ)が出ると、ストレートが完成する状態
ターンで役になる確率
ターンとは、共通の4枚目のカードが出されるフェーズです。
ノーペア | ワンペア | 12.8% |
ワンペア | スリーカード | 4.3% |
ツーペア | フルハウス | 8.5% |
スリーカード | フォーカード | 2.1% |
フラッシュ1枚待ち | フラッシュ | 19.1% |
ストレートガットショット | ストレート | 8.5% |
オープンエンドストレートドロー | ストレート | 17% |
ダブルベリーバスター | ストレート | 17% |
フラッシュ1枚待ちの状態からフラッシュになる確率は非常に高くなっていることがわかりますね。フラッシュはある程度強い役でもあるので、もしチャンスが来たら積極的に狙ってもいいかもしれません。
リバーで役になる確率
リバーとは最後の5枚目の共通のカードがめくられるフェーズです。最終的にターン終了時点のカードからリバーで役になる確率を見ていきましょう。
ノーペア | ワンペア | 13% |
ワンペア | スリーカード | 4.3% |
ツーペア | フルハウス | 8.5% |
スリーカード | フォーカード | 2.2% |
フラッシュ1枚待ち | フラッシュ | 19.6% |
ストレートガットショット | ストレート | 8.7% |
オープンエンドストレートドロー | ストレート | 17.4% |
ダブルベリーバスター | ストレート | 17.4% |
揃っている状態が一緒であれば、ターンよりもリバー段階の方が若干役成立確率が高くなっていますね。ただ、それでもノーペアからワンペアを作り出せる可能性はわずか13%。カードがA、J、Q、Kなどで強くても、ノーペアのまま終わる可能性の方が非常に高いので、慎重になる必要があるでしょう。
また、ダブルベリーバスターはストレートガットショットよりもストレート成立確率が高くなっています。リバーでカードを出す段階までは、まだ強い役が確定していない状態なので、相手も勝負を仕掛けてきて、大きなボットを獲得するチャンスとなります。
ポーカーの確率を使った戦略(2%4%の法則)
ポーカーの確率はある程度理解してきたと思います。実践でこの確率を有効的に使いたいですよね。今回紹介するのは2%4%の法則。ゲーム進行の中で、自分が欲しいカードがどのくらいの確率で出るのかを計算することができます。
フラッシュドローからの確率
まずはフラッシュドローの計算方法。フラッシュドローはフラッシュ成立まであと1枚の状態を指します。フラッシュドローがハンドとフリップ段階で成立している場合を考えましょう。
フラッシュドローは4枚同じマークが揃っている状態。トランプは1つのマークにつき、13枚のカードがあります。欲しいカードの残り枚数は残り9枚のうちどれかということですね。
ターン、リバーで望みのカードが引ける可能性はそれぞれ2%とも言われています。ターンの場合はリバーでも1枚カードが出るので、残りの出るカードは2枚で希望のカードは9枚。その9枚が出る可能性は2%ということで、9枚×2枚×2%=36%となります。
リバーであれば、残りの出るカードは1枚なので、9枚×1枚×2%=18%となります。
オープンエンドからの確率
次にストレートの2枚待ち状態のオープンエンドの状態を見ていきましょう。例えば、3456が揃っている状態を考えます。欲しいカードはマークはどれでもよい2と7。つまり、8枚のカードになります。
ターンの場合は8枚×2枚×2%=32%、リバーまで進んだ場合は、8枚×1枚×2%=16%となります。フラシュは36%と18%だったので、フラッシュのほうが条件が整えば、成立する確率が高いことがわかります。
このように2%4%の法則は「自分の欲しいカードの枚数×2or4」で役の成立確率を求めることができます。ターン段階なら4を、リバー段階なら2をかけるわけですね。ポーカーの役を理解し、自分の欲しいカードの枚数がわかれば、簡単に確率を計算できるので、ぜひ参考にしてみてください。
ポーカーの確率計算ツール
ポーカーの確率について一番最初に紹介したように、ポーカーの勝負は強い役を作ることではなく、「相手よりも強い役を作ること」です。つまり、単純に役の成立確率がわかっているだけでは勝てないこともあります。そこで今回は相手の手と比較した際の勝率を簡単に計算できるツールを紹介。
CradPlayer
CardPlayerはWebアプリ上で勝率を計算できるツールです。使い方は簡単。自分のハンドと相手のハンドのカードをクリックで選択。そして場に出る共通のカードも選択するだけです。たったそれだけで、簡単に勝率を確認することができます。
しかも、フロップ、ターン、リバーごとに出たカードを追加していけば、その都度、勝率がどのように変動していくかも見ることができます。いつ勝負を仕掛け、いつ降りるか適切なタイミングを見極めることができるというわけですね。
ただし、ポーカーで勝つには運も必要。時にはCardPlayerで表示された勝率の差を覆して勝利するケースもあります。ポーカーの確率を知ることは非常に重要ですが、自分の勝負勘も磨いていきましょう。
Pokernews
次に紹介するのはPokernews。こちらもCardPlayerと同じく、Webアプリ上で勝率を計算できるツールです。使い方はまずはPokernewsのサイトに行きましょう。次にリストから「Straregy」を選択。表示された項目の中から、「Poker Odds Calculator」を選択します。
ここからの使い方はほとんどCardPlayerと変わりません。自分のハンドと相手のハンドを選択し、場に出る共通のカードを選択するだけ。たったこれだけで、勝率が表示されます。
基本的な使い方はCardPlayerもPokernewsも変わりません。デザインで気に入ったほうを使用する形で問題ありません。
まとめ:ポーカーの確率を活用して戦略的なプレイへ
今回はポーカーの確率について紹介してきました。ポーカーで勝率を上げるために、確率の理解は必須。今回紹介した確率の基礎知識やハンドごとの確率などをしっかり意識することで、感覚的なプレイから戦略的なプレイへ進化することができるでしょう。ぜひ次のプレイですぐに実践してみてください。
また、ポーカーの確率計算ツールを使えば、勝利の確率を素早く正確に計算可能。この記事で紹介したことをしっかりと身に着けることができれば、あなたはポーカーで勝利することができるプレイヤーになれるはずです。
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